消えゆくこの地のすべての簡易駅へ別れの谷
林哲佑:著, 朴垠貞:訳, 小長井涼:訳
発行:三一書房
この版元の本一覧
四六判 288ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-380-18008-8 C0097
在庫あり
奥付の初版発行年月:2018年08月
書店発売日:2018年08月10日

紹介

「わたしのことを記憶しつづけていてください」

夢から覚めたとき、それは見捨てられた駅が話しかけてきたのだと思った。この小説はそんなふうにして生まれた。
だから、二人の男、それから二人の女をめぐるエピソードより成るこの小説の本当の主人公はあの簡易駅なのだ。
「別れの谷」という悲しき名を背負ってそこに生まれた駅は、もはや皆からは忘れられ、跡すら残すことなく、 ひとり消え去ろうとしている…… ( 作者のことばより )

目次

プロローグ
秋――別於谷の詩人
夏――別れの谷
冬――帰路
春――指
エピローグ
著者の言葉
作品解説

関連リンク

https://31shobo.com/2018/06/18008/

著者プロフィール

林哲佑(イム・チョル)

1954 年全羅南道( チョルラナムド) の莞島( ワンド) 郡平日島( ピョンイルド) という小さな島で生まれる。
1973 年、光州の高校を卒業し全南大学英文科に入学。除隊後すぐに光州民主化運動が勃発、そのときの体験を小説に描く。
1981 年、『ソウル新聞』の懸賞に短編「犬どろぼう」が当選し、文壇に登場した。
短編集として『父の土地』『懐かしい南』『月光を踏む』『黄泉奇談』などがあり、長編には『赤い山、白い鳥』『あの島に行きたい』『灯台』『春日』『百年旅館』などがある。
「父の土地」で韓国日報創作文学賞、「赤い部屋」で李箱文学賞、『春日』で丹齋文学賞、『百年旅館』で楽山文学賞、『別れの谷』で大山文学賞などを受賞している。
『あの島に行きたい』は映画化された。

朴垠貞(パク・ウンジョン)

韓国・ソウル生まれ。韓国の建国大学を卒業。
日本の富山大学人文学部大学院を経て、広島大学文学部の大学院で言語学を学ぶ( 文学博士)。
第7回静岡翻訳コンクールで大賞を受賞し、静岡大学で学びつつ翻訳をしはじめる。
現在、建国大学で日本語を教えるかたわら韓国文学翻訳院で学び、小説の翻訳に取り組んでいる。
訳書に武田泰淳『ひかりごけ』( 文学知性社) がある。

小長井涼(こながい・りょう)

1989 年、静岡県生まれ。静岡大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了(文学修士)。
日本大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。専攻は日本近代文学。
現在、錦城高校非常勤講師。



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