沖ノ島からの幻視氷解「倭人伝」
和田 潤:著
発行:彩流社
この版元の本一覧
四六判 208ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-7791-2350-4 C0021
在庫あり
奥付の初版発行年月:2017年07月
書店発売日:2017年07月29日

紹介

玄界灘の真ん中に浮かぶ沖ノ島を、
世界文化遺産に登録するよう、
ユネスコの諮問機関が今年5月、勧告しました。

沖ノ島で出土した秘宝の数々――
「金製指輪」や「金銅製龍頭」などが
宗像大社の神宝館で保存展示されています。

沖ノ島の「知られざる遥拝所」や神宝館などへ、
紀行作家が読者の皆様をいざないます。

同時に著者は、沖ノ島と神宝館をむすぶ
「謎の一直線」を手がかりとしながら
「魏志倭人伝」の解読に全身全霊をかたむけました。

その結果、三百年におよぶ邪馬台国論争で
「わからない」「何かのまちがいだ」と
されてきた事柄のほぼ全部が、ここにきれいに氷解したのです。

前著『邪馬台国 再発掘の旅』(彩流社刊)を発展させた
会心の第2弾!

目次

【収録内容】

第一章 沖ノ島の数字を探究する
  
(1)

北緯三四度一四分のラインを沖ノ島から東へ
たどると水平線のかなた、真西の方角に夕陽が沈む
多島の海国、穴門が不彌国だった

(2)

「4~9世紀に奉献された」は事実か?
神の祟り? いや神の御加護
邪馬台国の時代は無視……

(3)

沖ノ島には灯台がたち、港もある
考古学への弁護士からの侮辱
「4世紀以降」を断定調で語る学者は、かつていなかった
沖ノ島で1~3世紀に祭祀が行われた可能性

(4)

「国宝8万点」は、ほんとうか?
宗像大社辺津宮 神宝館に収まる
きらびやかな神宝の数々
宗像大社から電子のスピードで届いた回答

第二章「晋使 北上回帰」を幻視しながら
唱える「邪馬台国=宇佐」説

(1)

島原市の本光寺が所蔵する「国都地図」に仰天 
「混一疆理歴代国都之図」で、日本列島は
ひっくり返っていなかった
朝鮮で二つの地図が合成された

(2)

晋使 北上回帰のみち筋
『三国志』は〝現代史〟だった
武帝は新たに倭へ使者を派遣した
いもづる式に多くの謎が氷解していく
「千三百里ほど」の移動に
「水行二十日、水行十日陸行一月」
進む時間(所要日数)= 距離 ÷ 平均速度
不彌国(山口県下関市)より日向の佐土原まで
水行二十日
有明海に面した国で一泊、飲めや歌えの大騒ぎ
晋使 北上回帰の陸行は合わせて29日

 (3)

その後の邪馬台国
邪馬台国は消滅した
天変地異が邪馬台国を襲った
「邪馬台国東遷」説は、かつて
「神武東征伝承の亡霊」といわれた

第三章 途中下車して学ぶ古代史の真実

重要な遺跡、博物館、神社などの見学記 & 交通ガイド


・福岡県宗像市──宗像大社 辺津宮 神宝館
沖ノ島出土の国宝を保存展示する玄海の聖なる殿堂
        
・北九州市小倉北区──北九州市埋蔵文化財センター
遺跡分布地図が圧巻の旧北九州市立考古博物館
 
・下関市──史跡の道ウォーク
前方後円墳の“登山”が目玉
六連島 音次郎遺跡
製塩で聞こえた没利島の西南端

・佐賀県神埼郡吉野ヶ里町/神埼市─吉野ヶ里遺跡公園
古代人の声に耳をすましながら、歩け、歩け

・朝倉市──平塚川添遺跡公園
邪馬台国時代に栄えた低地性多重環濠集落

・太宰府市──九州国立博物館 [ きゅーはく」の略称で
親しまれる「邪馬台国 = 九州」説の博物館

・春日市──奴国の丘 歴史公園
青銅器工房が集中していた工業地帯

・大阪府和泉市──大阪府立弥生文化博物館
鏡を両手でささげる卑弥呼の像が圧巻

著者プロフィール

和田 潤(ワダ ジュン)

1949年、長崎県生れ。
広島大学教育学部教育学科卒。紀行作家。
これまでの作品に
『邪馬台国 再発見の旅 「距離・方位・日数の謎」が動いた』
(彩流社)、
(松尾 定行 名で)『歌で楽しむ鉄道
昔と今 ポップス・唱歌100選』(彩流社)、
『歌テツ ほのぼの紀行 汽車・電車の名曲 100選 』
(彩流社)、『ローカル線各駅下車の旅』(ちくま文庫)、
『大人の青春18 きっぷのんびり旅行術』(河出書房新社)
などがある。『週刊鉄道の旅』(講談社)、
『週刊鉄道絶景の旅』(集英社)、『ノジュール』
(JTB パブリッシング)、『日本の名随筆』(作品社)
などにも寄稿。



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