責任なき表現の自由が社会を破壊するメディアと市民
前田 朗:著
発行:彩流社
この版元の本一覧
四六判 200ページ 並製
定価:1,800円+税
ISBN978-4-7791-2462-4 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月:2018年04月
書店発売日:2018年04月06日

紹介

ポスト・トゥルースの時代と言われ、
フェイクニュースがはびこる現在。

昔からトゥルースなき政治が支配し、
権力者は真実を隠蔽し情報操作をして
人々を翻弄してきたことに変りはないが、
近年は表現の自由を保障している
日本国憲法を歪曲して、
マイノリティへの差別を「表現の自由」と正当化したり、
そもそも政治家が憲法を守るつもりなどない
破たん国家になっている。

私たちはメディアにどうむきあえばいいか。

メディアへのアクセスをいかに健全になしうるのか。

ヘイト・スピーチ、レイシズムから、
デモの自由、マンガ表現まで、具体的事例で考える。

目次

もくじ

第1章 表現の自由と責任

表現の自由
表現の責任

第2章 現代世界とメディア

フェイクニュースの時代を生きる
反テロリズムというテロリズム
毒ガスの政治学
核廃絶と芸術と民衆
科学報道における人権侵害

第3章 権力とメディア

安保法制とメディア
国連改革と平和への権利
警察権力とメディア

第4章 ナショナリズムと歴史認識

3.11とナショナリズム
「文明国の普遍的価値」と靖国
迷走する「慰安婦」報道

第5章 名誉毀損と差別表現

名誉毀損の基礎知識
部落差別とメディア
朝鮮人差別とメディア

第6章 ヘイト・スピーチとその対策

ヘイトに満ちた時代
ヘイト・スピーチ対策のために
ヘイト・スピーチと闘う裁判
ヘイト集会に公共施設を貸せるか

第7章 琉球に対する差別とヘイト

「土人」発言が照らし出すレイシズム
弾圧を跳ね返す沖縄の闘い
琉球救国運動とは何だったのか
いま、琉球独立への道を探る
大和民族の方は手を挙げてください

第8章 デモの自由と規制

広場の民主主義
道路の憲法的機能
占拠する市民、抗う志

第9章 マンガ表現と同時代

『あしたのジョー』再読
『カムイ伝』再読
『光る風』再読

著者プロフィール

前田 朗(マエダ アキラ)

まえだ・あきら
東京造形大学教授。
刑事人権論、戦争犯罪論。
主著:
ほぼ同時発売『思想の廃墟から』(鵜飼哲氏らとの共著)、
『旅する平和学』、『東アジアに平和の海を』
(木村三浩氏との共編)、
『「慰安婦」問題・日韓「合意」を考える』(編)
(以上、彩流社)、
『戦争犯罪論』、『ジェノサイド論』、
『人道に対する罪』(以上青木書店)、
『非国民がやってきた!』、
『パロディのパロディ――井上ひさし再入門』
(以上耕文社)、『増補新版ヘイト・クライム』、
『ヘイト・スピーチ法研究序説』(以上三一書房)、
訳書に
ラディカ・クマラスワミ『女性に対する暴力』(明石書店)、
メロディ・チャビス『ミーナ――立ちあがるアフガニスタン女性』
(耕文社)など。



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