「赦し」と「エクリチュール」の間に『失われた時を求めて』における父親像(仮)
星谷 美恵子:著
発行:彩流社
この版元の本一覧
A5判 294ページ 上製
予価:3,000円+税
ISBN978-4-7791-2480-8 C0098
近刊
奥付の初版発行年月:2018年05月
書店発売日:2018年05月17日

紹介

これまで言及されることが少なかった
『失われた時を求めて』に描かれた父親像を、
プルーストの「書き方」(エクリチュール)に隠された、
登場人物たちの
ユダヤ性、
母親と語り手の関係との対比、
「アブラハム」に喩えられた父の示す意味から
読み解く!

プルーストは否定と肯定を繰り返す蛇行した文体のなかで、
父親と語り手の関係を如何に描き、
読者に何を伝えようとしていたのか。

丁寧なテキスト読解と調査による文芸評論!

目次

【主な目次】

序章

 プルーストにおける父親研究の視点

第2章 écriture の二重性とjudaïté

 プルーストの父親
 父親とアブラハム
 les lacets du chemin と書くこと
 スワンSwann-un cacheur
 母親 ─ le drame de déshabillage 着替えの劇の舞台
 l’expérience de Madeleine マドレーヌ体験

第3章 父親の絶対性

 父親の« principes »
 アブラハムの仕草
 父親のgrâce
 母親の死
 gravure とécriture

第4章 父と子

 「extraordinaire」なものとの遭遇
 父親の死
 「家族小説」と『フランソワ・ル・シャンピ』
 『フランソワ・ル・シャンピ』とbâtard
 自由の獲得

終章

著者プロフィール

星谷 美恵子(ホシヤ ミエコ)

ほしや・みえこ
獨協大学大学院外国語学研究科博士後期課程
フランス語学専攻単位取得満期退学。博士(フランス文学)。
現在、(株)Atelier M&T 代表取締役副社長。
フランス文学研究、建築の仕事、織物の文様研究の
三分野に携わる。
コンブレーの家で近い将来は、文学サロンを開く予定。
共著に
「花菱の文様にみる東西交流─イラン織物と絵絣の関連から」
(『東西交渉とイラン文化』所収、勉誠出版、2011年)、
他プルーストに関係する論文を多数発表。



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