赦しとエクリチュールの間に『失われた時を求めて』における父親像
星谷 美恵子:著
発行:彩流社
この版元の本一覧
A5判 288ページ 上製
定価:3,000円+税
ISBN978-4-7791-2480-8 C0098
在庫あり
奥付の初版発行年月:2018年05月
書店発売日:2018年05月21日

紹介

これまで言及されることが少なかった
『失われた時を求めて』に描かれた父親像を、
プルーストの「書き方」(エクリチュール)に隠された、
登場人物たちの
ユダヤ性、
母親と語り手の関係との対比、
「アブラハム」に喩えられた父の示す意味から
読み解く!

プルーストは否定と肯定を繰り返す蛇行した文体のなかで、
父親と語り手の関係を如何に描き、
読者に何を伝えようとしていたのか。

丁寧なテキスト読解と調査による文芸評論!

目次

【主な目次】

はじめに

序章
 1 プルーストにおける父親研究の視点
 2 先行研究と本書の視点

第1章 エクリチュールの二重性とユダヤ性
 1 はじめに
 2 プルーストの父親
 3 父親とアブラハム
 4 「ジグザグに曲がる道」とエクリチュール
 5 スワン
 6 母親 ——着替えの劇の舞台
 7 マドレーヌ体験
 8 むすび

第2章 父親の絶対性
 1 はじめに
 2 父親の「原則(principes)」
 3 アブラハムの仕草
 4 父親の赦し
 5 母親の死
 6 版画とエクリチュール
 7 むすび

第3章 父と子
 1 はじめに
 2 「途方もない(extraordinaire)」ものとの遭遇
 3 父親の死
 4 「家族小説」と『フランソワ・ル・シャンピ』
 5 『フランソワ・ル・シャンピ』と「私生児」
 6 自由の獲得
 7 むすび

終章
総括

おわりに

著者プロフィール

星谷 美恵子(ホシヤ ミエコ)

Mieko Hoshiya.
ほしや・みえこ
獨協大学大学院外国語学研究科博士後期課程フランス語学専攻単位取得満期退学。
博士(フランス文学)。
(株)Atelier M&T 代表取締役副社長。
フランス文学と織物の文様の研究、建築の三分野に携わる。
主な共著に 「プルーストの『若き娘の告白』における愛と死」(篠田知和基 編、『愛の神話学』、2011年)、 「grâceとécritureの間に——プルーストにおける父と子」(篠田知和基・ GRMC 編、『神話・象徴・言語II』、2009年)、「カンポサントの壁画をめぐって」(篠田知和基 編、『罪と贖罪の神話学』、2012年)
(いずれも楽瑯書院)、「花菱の文様にみる東西交流——イラン織物と絵絣の関連から」(『東西交渉とイラン文化』、アジア遊学137号、勉誠出版、2011年)がある。



▲ページの上端へ