怪談論
稲田 和浩:著
発行:彩流社
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四六判 199ページ 並製
定価:1,800円+税
ISBN978-4-7791-7034-8 C0395
在庫あり
奥付の初版発行年月:2015年07月
書店発売日:2015年07月07日

紹介

さあさあ、寄ってらっしゃい、
見てらっしゃい!

暑い日、怪談を聴いて背中がゾクッとして涼しくなる?
そんなわけはない。
開けた戸や窓の先には闇が広がった。夏は、人の住む明るい部屋と、
幽霊や妖怪の棲む闇とが交じり合う。
もちろん冬の幽霊や妖怪もいる。家には囲炉裏があって暖かだが、
外は寒く北風が吹き雪も降っている。秋の夜長の幽霊もいれば、
梅雨の幽霊もしっくりくる。
桜の下に幽霊は佇む。狂ったように咲く桜の木の根本には
死体が埋められているという話もある。
季節なんてどうでもいい。
いつの季節にも幽霊の出るロケーションはある。
怪談は「怪しい」「談」と書く。
「談」すなわち「話」だ。誰かが作り、文章にし、語って聞かせたりした。
すべてが創作ではない。
昔から語り継がれたモノや、そのときに起こった話もある。
話には説得力を持たせるための脚色が必要だ。
夏は他の季節よりいくらか演出効果があるのかもしれない。
そんな夏の夜、夕涼みの客の心を掴んだのは、爆笑落語でもなく、
しみじみした人情噺でもなく、どこか妖しく気味の悪い「怪談」だった。

目次

【内容・構成】
(1章)怪談とは何か?
(2章)死への好奇心
(3章)狐狸妖怪
(4章)幽霊の正体見たり
(5章)男と女と怪談と
(6章)怪談論

著者プロフィール

稲田 和浩(イナダ カズヒロ)

いなだ・かずひろ。
1960 年東京生まれ。演芸作家、評論家。日大芸術学部卒業。
雑誌記者、ライターを経て1986 年より作家活動。
演芸台本、邦楽の作詞、演出も手がける。
日本脚本家連盟、日本放送作家協会所属。民族芸能を守る会
相談役。著書に『食べる落語』『恋する落語』『はたらく落語』
(教育評論社)『落語が教えてくれる生活の知恵30』(明治書院)
『浪曲論』(彩流社)、共著に『5人の落語家が語るザ・前座修業』
(NHK出版協会)『落語の黄金時代』(三省堂)等がある。



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