日本の科学者 2010年4月号 vol.45
日本科学者会議:編集・発行
発行:本の泉社   発売:本の泉社
この版元の本一覧
B5判 56ページ
定価:571円+税
ISBN978-4-7807-0563-8 C9336

奥付の初版発行年月:2010年04月
書店発売日:2010年04月01日

紹介

人間はどこから来てどこへ行くのか。我々をとりまく世界はどうなっているのか。この知的欲求が科学をつくりあげてきた。しかし現代科学は、あまりにも細分化し先鋭化したため、ますます複雑になり混迷を深める世界や人類の現状を捉えきれなくなっている。この状況をなんとか打破したい。「日本の科学者」は、世界平和と人類福祉に貢献する新しい科学の創造を目指し、人文・社会・自然の諸科学を統合した総合科学誌です。

目次

02 【扉のことば】昨今の大学事情 本庄春雄
【特集】有害汚染物質による魚介類汚染
03 まえがき 小野塚春吉
04 有害金属による魚介類汚染の実態と問題点
 ——特に水銀・カドミウムについて 渡邊 泉,小野塚春吉
09 残留性有機汚染物質による魚介類汚染の実態と問題点
 ——ダイオキシン類,PCB,臭素系難燃剤,
   有機フッ素系化合物 本間喜久子,山口英昌
14 高次捕食性海生動物(マグロ,クジラなど)および軟体動物・
甲殻類における有害化学物質の濃度レベル 小野塚春吉
18 欧州連合における食品安全の枠組みと
汚染魚介類への対処から見る日本の課題 山口英昌
23 魚食の安全と漁業の発展を考える 宮村光重

【談話室】
28 科学技術協力とは何か——ナイルのほとりで考える 藤巻晴行
【レビュー】
30 日本の科学・技術,学術の深刻な危機
 ——日本の科学論文数の減少傾向をどう考えるべきか 齋藤安史,松本明彦
36 『日本の科学者』2009年1月号掲載の
南雲和夫論文に反論する 戸田 清,成澤宗男
【特別寄稿】
42 『日本の科学者』<談話室>欄の話題の変遷
 ——通巻275号(25巻12号,1990.12.)まで 生井兵治
【ひろば】
48 本誌12月号を読んで 赤塚 節
49 「技術や科学」の論議と研究者の役割
 ——本誌1月号の塩谷光「技術者も真理を探求している」を読んで 山下詔康
【本】
50 山口英昌 監修『食の安全事典』(2009) 畑 明郎
50 人骨の会 著『国に問われる責任―つぐないか,救いか』(2009) 鈴木 靜

51 〈科学者つうしん〉
56 編集後記(林 弘文)

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日本科学者会議

著者プロフィール

日本科学者会議(ニホンカガクシャカイギ)

日本科学者会議(ニホンカガクシャカイギ)
 現代社会において、科学と科学者の果たすべき役割は、ますます重大なものとなっています。科学の急速な発展は、コンピューターを利用しての大量・迅速な情報処理や宇宙空間の平和利用など、かつて予想もできなかったことを可能にしました。これらは、人間の頭脳が生み出した人類社会への大きな貢献であることは確かです。その反面、科学の成果が戦争や犯罪に利用され、多くの人々を殺傷し、時に子孫の代までとりかえしのつかない不幸をもたらすことがあることは、核兵器や生物化学兵器の例を見ても明らかです。また、科学技術を利用した無秩序な生産・開発等に伴う環境汚染の問題も、地球規模に拡大し、人類の生存を脅かしています。
 科学を人類に役立て正しく発展させるようにするためには、何よりも科学研究に携わる科学者がその社会的責任を自覚し、科学の各分野を総合的に発展させ、その成果を平和的に利用するよう社会に働きかけねばなりません。

 日本科学者会議(JSA)は、まさにこうした目的を果たすためにつくられ、活動しています。1965 年の創立以来、一貫して日本の科学の自主的・総合的な発展を願い、科学者としての社会的責任を果たすため、核兵器の廃絶を含む平和・軍縮の課題、環境を保全し人間のいのちとくらしを守る課題、大学の自治を守り科学者の権利・地位を確立する課題など、さまざまな活動を進めてきました。国際的には、1971年以来、世界科学者連盟(1946年に創立、初代会長フレデリック・ジョリオ=キューリー)に加盟し、世界の科学者運動と交流を深め、核兵器廃絶をはじめとする諸活動で積極的な役割を果たしています。また、ユネスコとも研究連絡をとるなど、種々の国際的 NGO (非政府機関)と交流があります。

 JSA は、日本のすべての都道府県に支部を持ち、大学・学校や国公立・民間試験研究機関などに分会・班があり、さまざまな活動を行っています。そうした活動には人文・社会・自然科学のすべての分野の科学者(研究者・教育者・技術者・弁護士・医師・大学院生など)が参加しており、個別科学分野の学会・協会とは異なる総合的観点から諸問題に取り組んでいます。
 人文・社会・自然科学のすべての分野の科学者が協力しあって取り組むことが、多くの困難な問題の解明と解決の力になるのです。また、総合学術誌『日本の科学者』を刊行しています。                



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