宮崎駿が描いた少女たち
野村 幸一郎:編
発行:新典社
この版元の本一覧
B6判 240ページ 並製
定価:1,700円+税
ISBN978-4-7879-6838-8 C0374
在庫あり
奥付の初版発行年月:2018年08月
書店発売日:2018年08月16日

紹介

ナウシカ・シータ・クラリスをはじめ、ポニョ・菜穂子まで。宮崎駿は映画作品において多様にして、独特な少女像を描いてきた。そのきわめて重層的な少女像を8本の論考と1本のエッセイからひもとく試み。

目次

 はじめに 宮崎駿が描いた三人の姫たち―― ナウシカ・シータ・クラリス(野村幸一郎)

Ⅰ 飛ぶという才能――『魔女の宅急便』のキキ(古澤夕起子)
Ⅱ ポルコ・ロッソとアドリア海の女たち――『紅の豚』のジーナとフィオ(信時哲郎)
Ⅲ 阿修羅のような少女――『もののけ姫』のサン(権藤愛順)
Ⅳ 等身大の少女――『千と千尋の神隠し』の千尋(取屋淳子)
 エッセイ 原少女たちの、リアルな夢の、かたち――『となりのトトロ』のサツキとメイ(寺田操)
Ⅴ 少女と老婆の往還――『ハウルの動く城』のソフィー(辻本千鶴)
Ⅵ 小人とは誰か――『借りぐらしのアリエッティ』に描かれた少女の通過儀礼(中村友紀)
Ⅶ 予感させる少女――『崖の上のポニョ』の間テクスト性(禧美智章)
Ⅷ 戦火と結核――『風立ちぬ』菜穂子と加代の少女像(友田義行)

著者プロフィール

野村 幸一郎(ノムラ コウイチロウ)

《執筆者紹介》(掲載順)

野村幸一郎(編者)
京都橘大学教授。
『小林秀雄 美的モデルネの行方』(和泉書院 2006年),『京アニを読む』(新典社 2016年),『新版 宮崎駿の地平 ナウシカからもののけ姫へ』(新典社 2018年)など。

古澤夕起子
同志社女子大学嘱託講師。
『与謝野晶子 童話の世界』(嵯峨野書院 2003年),『与謝野晶子児童文学全集』①②④(解説 春陽堂書店 2007年),『伸び支度 名作に描かれた少年少女』(共編 おうふう 2008年)など。

信時哲郎
甲南女子大学教授。
『宮沢賢治「文語詩稿 五十篇」評釈』(朝文社 2010年),「女子と鉄道趣味」『「女子」の時代!』(青弓社 2012年),「宮沢賢治「文語詩稿 一百篇」評釈1~8」(『甲南国文』2013年~2015年)など。

権藤愛順
甲南大学非常勤講師。
「木下杢太郞と石川啄木 大逆事件を契機とする両者の再接近について」(『国際啄木学会研究年報』2010年3月),「明治期における感情移入美学の受容と展開 「新自然主義」から象徴主義まで」(『日本研究』2011年3月),「木下杢太郞『硝子問屋』の情調表現 主客融合と無意識」(『日本近代文学』2016年5月)など。

取屋淳子
京都外国語大学非常勤講師。
『宮崎アニメのグローバル化 アメリカと台湾における受容の比較研究』(ITSC静岡学術出版事業部 2017年)など。

寺田操
詩人。
童話『介助犬シンシアの物語』(毎日新聞大阪本社:編 太田朋:絵 大和書房 2003年),『都市文学と少女たち 尾崎翠・金子みすゞ・林芙美子を歩く』(白地社 2004年),『尾崎翠と野溝七生子 二十一世紀を先取りした女性たち』(白地社 2011年),「尾崎翠と金子みすゞ」(『尾崎翠を読む 講演編Ⅱ』今井出版 2016年)など。

辻本千鶴
京都橘大学非常勤講師。
「こどもと生きる教師たち 大正・昭和(一冊の本の教育力 島崎藤村『破戒』)」(『小説の中の先生』おうふう 2008年),「酔いどれ女給、コップ酒をペンに 林芙美子」(『「職業」の発見 転職の時代のために』世界思想社 2009年),「現代小説のなかのトランス・ジェンダー 松浦理英子の作品を中心に」(『表象のトランスジェンダー 越境する性』新典社 2013年)など。

禧美智章
名古屋芸術大学任期制講師。
『アニメーションの想像力 文字テクスト/映像テクストの想像力の往還』(風間書房 2015年)など。

中村友紀
関東学院大学教授。
翻訳『シェイクスピアの祝祭の時空 エリザベス朝の無礼講と迷信』(フランソワ・ラロック著 柊風舎 2008年),『パブリック圏としてのイギリス演劇 シェイクスピアの時代の民衆とドラマ』(春風社 2016年), “Personified Abject in Early Modern English Revenge Tragedies.”(『比較文化研究』2016年12月)など。

友田義行
信州大学准教授。
『戦後前衛映画と文学 安部公房×勅使河原宏』(人文書院 2012年),「知足と安楽死を超えて」(『テクスト分析入門 小説を分析的に読むための実践ガイド』ひつじ書房 2016年),「安部公房の残響」(『映画と文学 交響する想像力』森話社 2016年)など。



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